オットケテンゴヤ?

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ネタバレ【韓ドラ】シーシュポス最終回に見る素晴らしいメッセージ

 先日『【笑える?】全くダメな人列伝①/そりゃないよ、候補者さん・・・』というエントリーを書いた後にふと思ったんですが、彼は僕の取材に対して「え?政策??そんなものだいたいでいいよ」という発言をなさったわけです。

 これは、このあとすぐ都内の区議会議員に立候補する新人候補者としては「致命的」なことであるように僕には思えたわけですが、しかし彼は、嘘はついてないんだよね・・・笑 僕に対して、明らかに「政策なんか何もない、中身のまったくない政治家ですけど??」という率直なメッセージを送ってはきたものの、嘘は一言も言ってない。

 これね、昨今の「口を開けばだいたい嘘」の政治家さんたちと比べて、どっちがマシなのかな・・・?笑 いやしかし、中身ゼロの薄っぺらな政治家と、嘘つきの政治家どっちがいいかって、究極の選択すぎてどっちも選びたくないよね笑

最近、「言葉」を人をぶん殴るための道具と勘違いしてる人多くない?

 人は言葉によって生きる動物なので、言葉って本当に大切にしたほうが良いですよ。これはコピーライターとして30年ぐらい「言葉」を組み立てる仕事をしてきた立場から、本当にそう思います。

 SNSだと、「相手の顔が見えない&自分の顔も見られてない&しかも匿名」という条件が揃っているため、「言葉」を「相手をぶん殴るための道具」として使うための心理的ハードルがぐぐっと下がります。

 生身の人間を相手にして、SNSの調子で「言葉で人をぶん殴ろう」とすると、こっちもバクバク動悸がするし、向こうから言い返されたときも血圧急上昇するし、そうそう簡単ではないですよね。でもSNSは、旧ツイッターとか見てると、ほんとになんかひどいよね・・・「対人関係」が、「相手を攻撃する」ことによってしか形成できないのか、と思えるような人がいっぱい・・・

 相手に対して常に攻撃的でありたい、常にマウントを取りたい、という発想を続けてると、人相悪くなりますよ笑

 嘘をつこうとか、なるべく騙そうとか、なるべく人を蹴落とそうとか、そういうこと考えてばかりでも人相悪くなる笑

 その点、例の区議会議員は「写真写り素晴らしくてトップ当選!」と書きましたが、実際に嘘つかない人なので(馬鹿だけど)、人相悪くならずに済んだのかも??笑

韓ドラ/シーシュポス最終回の温かいメッセージに学ぼう

 シーシュポス最終回は、まるでわざとのようにとても分かりにくい構成で作られてるので、あの最終回に込められた素晴らしいメッセージを見逃してる人が多いかもしれません。

 シーシュポス見た方は、ぜひ思い出してください。

 公園で、現在形のシグマ(ヒゲはやしたダメシグマ)がもう生きていくのもムリ・・・みたいになってるところをソヘパパに発見されて、「ん?この後どうなるのか?逮捕するのか?殺すのか?」的な方向で思った人多いと思うんですけど、なんとソヘパパがシグマに、そっと優しく上着をはおらせてあげるわけですよね。

 人の優しさに初めて触れたシグマの表情が映し出され、その次の瞬間に、未来のアップローダーがギギギッと停止し始める映像が挿入されます。

 つまり、「シグマが死んだから未来が変わった」わけではなくて、「優しさに触れたシグマが生まれ変わり始めた」から未来が変わったわけです。

 これ、「未来を変えるのは優しさだ」っていう、素晴らしいメッセージだと思うんですよね。

 ・・・ここで一つ、言葉のマジックをお目にかけますが、いま書いた

 「未来を変えるのは優しさだ」

 というフレーズ、次のようにも書くことができます。

 「優しさだけが、未来を変えることができる」

 どう? けっこう印象違うでしょ?

 「シーシュポス」のドラマのメッセージとしては、下のほうがよりシャープかな、と思います。(だってそれまで何回繰り返してもダメだったらしいですし、それまではいつも「シグマを殺す」一点張りでの勝負だったのでしょうから。)

 「優しさだけが未来を変えることができる」って、ドラマのメッセージとしては最高に素晴らしいメッセージだと思いませんか?

 みんな、なるべく優しい言葉を選んで喋ろうよ。そのほうが人生楽しいよ? 分かりあえることも多くなるし。

シーシュポスの最終回について、もう一度、少しだけ

 シーシュポスの最終回については、いろんな議論がありまして、あの飛行機のシーンは「夢の中」とか「死後の世界」とする見解が主流のようです。

 まあ、もちろんそれはそれでアリかと思うんですが、せっかく16話に渡って世界観と設定を繰り返し提示されてるわけですから、その世界観と設定の中で解釈したほうがよりリアルかな、と思ったりもしてます。

 であるならば、それまで一度も「死後の世界」とか「夢の中」のような世界観は出てきてないので、あのドラマの設定と世界観と『描かれてない可能性のあること』を合わせると飛行機に乗ったソヘ&テスルは現実に生きていて、あの教会の後に乗ったはずだ、と僕は思っています。詳細は「【ネタバレ】シーシュポス最終回:謎解き完全解読」のエントリーに記述していますので、ぜひ!興味本位でご覧ください笑

 まあ、そういうことで、閉塞感に満ちたいまの世の中を一気に変えるのは、なかなか難しいんですが、一人ひとりがそれぞれちょっとずつ「優しい言葉」で喋るようにしたら、未来を多少は明るい方向に変えていけるんじゃないかな? すくなくとも自分とその周りぐらいはね。

 ・・・・・あれ?最後、なんか文章が村上春樹みたいになっちゃってない?笑