オットケテンゴヤ?

韓ドラの話題90%以上(好みの合わない方ゴメンナサイ)

【韓ドラ】悪霊狩猟団:カウンターズ/なぜこの設定にリアリティを感じるのか

 悪霊狩猟団カウンターズは、シーズン1もシーズン2もとても面白くて、大好きなドラマの一つです。

 ただ、この作品のタイトルは全く「僕:高齢者男性」をターゲットにしたものではないですし、したがってその戦略通り、僕は本作に最初からまっっったく興味もなかったし、サムネイルの画像見てもまるでそそられるものがなかった笑

 ほんと、何がきっかけで観始めたんだったかな・・・?

 たぶん、ユ・ジュンサン氏が出てるのを知ったからかなー?

 ユ・ジュンサン氏、言わずとしれた『環魂』のパク・ジン役の俳優さん。『環魂』大好きだし、パク・ジン大好きだったから、なんか見るものもないしテキトーに暇つぶしに観てみるか、ぐらいだったんですが、観始めたら抜群に面白かった!

 しかもタイミングも良くて、シーズン1を完走し終わって1ヶ月経たないうちにシーズン2が配信になったので、こちらも配信即完走で堪能しました。

www.youtube.com

ダサダサの赤いジャージ着て全力振り絞る人たちへの共感

 『ザ・グローリー〜輝かしき復讐』の記事で、ドラマのリアリティについて少し書いてみたんですが、『ザ・グローリー』にはまったくリアリティを感じず、したがってあまり共感もできなかった僕が、なぜこの『悪霊狩猟団:カウンターズ』にはリアリティを感じ、大きく共感までしてしまうのか・・・

 だって悪霊狩猟団は、設定としては ①事故などで死にそうになった人が天の世界とのある契約によって生かされて ②悪霊を感知する能力だとか悪霊と戦う不思議なスーパーパワーだとかを授けられ ③人間の世界に紛れて、人を殺し魂を食べて強くなっていく「悪霊」たちを相手に ④ダサダサの赤いジャージを着て不思議な力を駆使して戦う

 という、まったくリアル感ゼロの設定なんですけどね笑 でも、ドラマにはやはり凄いリアリティがあるし、没入感もかなり高くなります。だからもちろん、すごく面白い。

 今書いてて分かったんですが、この設定、完全に漫画ですよね。(原作がウェブトゥーンなので当たり前ですけど笑)・・・で、僕は60代ですけど、おそらくこの国における「漫画をかなり読んで育ってきた」最初の世代です。少年ジャンプは社会人になってすぐの頃から30代前半まで毎週買ってましたし。スラムダンクとかドラゴンボールとか、リアルタイムに連載時に読んでた世代ですから。ゴルゴ13なんか高校生の頃からそうとうしつこく読んでます。

 だからまあ、漫画設定を受け入れる基礎体力はガッチリ出来てるわけです笑

 そしてその上で、このドラマの「リアリティ」を支えているのは、「歯を食いしばって全力で頑張る人」への応援と共感だと思うわけです。少年ジャンプの雑誌コンセプトが「友情・努力・勝利」であることは有名ですが、これはやはり、ある層の人たち(例えば僕)にとって訴求力強いわけですね。

 本作では、強すぎてちょい無理めな敵相手に、全力を振り絞って戦いを挑んで、ほぼほぼ負けそうになりながら最後はみんなの力で勝つ、という黄金の展開が用意されています。その間にかなりコミカルなシーンやセリフ回しもたくさんあるし、主人公たちがみんなキャラ立ちしてるので、まあほんとに一気に楽しめる作品でした。

人生においては、全力を振り絞る必要がある場合もある

 僕ぐらいの年齢になると、「全力で頑張ればたいていのことはうまくいく」わけではないことも知ってますし、「願いはきっと叶う」わけではないことも知ってます。もちろん、「努力はいつか必ず報われる」わけではないこともよく知ってます。

 そうでありながら、「全力で頑張ること」がどれぐらい大切なことかも、身に沁みてよく知ってます。それはなぜなら、「全力で頑張る」とか、「強く願い続ける」とか、「そのために努力を続けていく」と、それが叶う場合もたくさんあるからです。

 まあ、努力をしても報われない場合と、努力をした分報われる場合と、それがどれぐらいの比率になるのかは人によるんでしょうけど、問題はそこの勝敗じゃないんですよね。人生とは「誰かとの勝ち負け」ではないし、「何を成し遂げたか」でもありません。「どんな道を歩いてきたのか」が人生なんです。

 だから、全力を振り絞ったことのある人は、いい人生です。

 全く思いもよらぬことで、全力を振り絞ることを余儀なくされるような場合もありますしね。

 まあ、少しうがった見方になるとは思いますが、本作は「全力で頑張る」ことの大切さと素晴らしさを、メッセージとして出してしているような気はします。全力で頑張るって、余裕ないですし、必死ですし、だからカッコ悪く見えたりしますよね。あの「ダサダサの赤いジャージ」は、そうした、「全力で頑張ることのカッコ悪さ」を象徴したようなコスチュームなんじゃないかな、という気さえします。

 でもどうでしょうか、観ているうちにあのクソダサい赤ジャージが、かっこよく見えてきたりするじゃないですか!それはなぜか? 考えるまでもない、彼らカウンターズのやっていることが文句なしにかっこいいからですよね。

 人から見るとどんなにかっこ悪く見えるとしても、「全力で頑張る」ことのほうが、最後にははるかにかっこいいんです。

俳優さんを追っていくのもドラマの楽しみの一つ

 冒頭書いたとおり、本作は『環魂』のユ・ジュンサン氏きっかけで観始めた作品でした。たぶん、彼が出てなかったら見ることのなかった作品です。(なにしろタイトルが子供向けでしょ笑)

 で、本作で観たキム・セジョンさんがすごくクールでよかったので、1話めで離脱してた『社内お見合い』を再度観始めて完走しました。社内お見合いも普通に面白かった笑 というか、キム・セジョンさんとソル・イナさんが可愛いすぎた!!笑 これも、カウンターズ観てなかったら多分離脱したままだったかも。

 あと、ウ・ヨンウを観てたので、「あんなに素敵な優しい上司だったのに!!!!!」と泣き笑いをしながらシーズン2を楽しめました。シーズン2には「ザ・グローリー」でヤク中だった画家役のキム・ヒオラさんも出ていて、この人も良かったなー。もう、キム・ヒオラさん良すぎて、お願いだから百想の助演女優賞あげてほしいと思ったほど笑

 そのほか、シーズン1で怖い怖い悪霊役で出てたイ・ホンネ氏が、「キムサブ3」ではオドオドとして自信のないレジデントの役でレギュラー出演してて、それに気づいたときは「えーーーー!あんなに怖い悪霊だったのにー!!!!」・・・と、韓国ドラマ周遊券で人生を満喫している今日この頃です笑

 

★ドラマの得点 11点★(ドクター・プリズナーを10点としたときの評価です)

★こちらもご覧ください★【ネタバレ】シーシュポス最終回:謎解き完全解読