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マーゴット・ロビーの謎/21世紀なのになぜこんなことが?

 この記事を書くにあたってあらかじめ旗色を鮮明にしておきたいんですが、まず最初に、私は英語を話せません。とはいえ高校・大学の頃は英語が得意で、だいたい学年でも1番か2番でしたが、こんな私でもその後一切英語を使う機会が人生においてなかったため、残念ながら錆びゆく一方です。

 と、そんな「英語を喋れない人」の意見ではありますが、、、。

マーゴット・ロビー」なわけないじゃん?

 映画「バービー」の主演女優で、いやまハリウッドを代表する人気女優と言っても良いマーゴット・ロビーさんっているじゃないですか。英語で書くと、Margot Robbieさん。僕が言いたいのは、「いや、彼女『マーゴット』さんじゃなくて『マーゴ』さんですよね?」なんです。・・・名前の最後の「t」は、サイレントですよね?

 だって本人が「ハイ、アイム マーゴ・ロビー」って言ってんのに・・・笑

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 次の動画では、マーゴ・ロビーとシアーシャ・ローナンが2人で出ていて、最初に自己紹介でふざけて、シアーシャ・ローナン「ハイ、アイム マーゴ・ロビー」って言ってます。

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 ついでに書いておくと、「シアーシャ・ローナン」という表記もどっちかって言うと本人の発音に忠実ではなくて、本人の発音にいちばん忠実にカタカナ表記をすると、たぶん「サーシャ」か「セーシャ」じゃないかな、と思えます。とくに、「ア」は絶対に発音してないのでは?

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 シアーシャ・ローナンの綴りはSaoirse Ronanで、カタカナで「サーシャ」と書いてしまうと、スペルに入っている「r」が全く表現できないので、たぶんご本人としては「私はサーシャじゃない」ってなるのかもしれません。・・でも、2人の発音聞いてても、どう聞いても「シーシャ」とは言ってないので、「私はシーシャじゃなくてサーシャでもないけど、発音難しいんならまあサーシャでしょうがないです」的なことを思うんじゃないかな?笑

 実際、上の2つ目の動画で「私の名前の発音はアイルランド式にサーシャなんだけど、その発音が難しい英語圏の人はサーシャもしくはサーシャでも大丈夫」的な発言してます。日本人にはこの3つの「サーシャ」、ほとんど違いが聞き取れません。それはたぶん「r」の扱いと、「aoir」の部分の発音なんじゃないかと思います。

 しかし、21世紀にもなって、こんなに英語が喋れる人がいっぱいいるのに、相変わらず「マーゴット・ロビー」の表記をやめないのはいったいなぜ????マーゴットさんじゃなくて明らかにマーゴさんなのに・・・・・・

 誰かこのアホみたいな表記、そろそろやめようって声あげてくれないかな?

昔々、ゲーテも「ギョエテ」だった笑

 文豪ゲーテも、日本に紹介されたはじめは「ギョエテ」と表記されたらしいです。ドイツ語でのスペルがGoethe当時の有名な川柳に、「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」というのがあるそうですが、ちょっと調べてみたらこの川柳が初めて活字となってでてきたのは1969年のことらしいです。

 そして1969年から55年経過した今でも、無事にめでたく「マーゴットとは 私のことかと マーゴ言い」という状況が成立している日本の英語教育、ほんとどうにかならんもんでしょうか??

テニス界で有名な話 エレナ・ドキッチ選手は自ら訂正を申し出た

 2000年台の初頭に、自己最高ランク世界4位をマークしたことのあるエレナ・ドキッチというWTA(女子)のプロテニス選手がいました。かわいい顔をしてたので応援したんですが笑、彼女は当初日本で紹介されたときに、「ドキッチ」ではなくて「ドキック」と発音・表記されていたんですよね。なぜなら彼女の名前のスペルが「Jelena Dokić」。この、姓の最後の文字「ć」が「c」と英語のアルファベット表記で紹介されていたので、日本のメディアはなんのためらいもなく「ドキック」と呼んでいたわけです。

 で、ある日、「ご本人から私はドキックという名前ではなくてドキッチという名前だ、というお申し出がございましたので、これからは『ドキッチ』でメディアも統一することとなりました」ってテニス中継のアナウンサーが発表して、それから彼女はめでたく「ドキッチ」さんとして日本でも認知されたわけです。

 本人から申し出ないとやらないんすか???笑

 現在でも、表記のおかしなテニス選手いるんっすよ。

 僕が激推ししてて大好きなカロリナ・ムチョバという選手がいるんですが、この方はチェコの選手で、スペルはKarolína Muchováと書きます。カロリナの方は良いんですが、問題は「ムチョバ」!! 「cho」の部分を「チョ」って発音してるんですが、ご本人はなんかの動画で「ハイ、アイム カロリナ ムコバ」って言ってます。で、僕はインターネットでテニスの海外の試合もものすごくたくさん視聴するんですが、テニスの審判もどこの国の人だろうが、100%「ムコバ」と発音してます。より正確に言うと、「Muchová」の前半部分が「Muc」が「ムク」で、後半部分の「hová」が「ホバ」っぽくて、つなげて言うと「ムクホバ」っぽくなるんですが、「クホ」の部分が日本みたいに「子音+母音」で発音されないので、「コ」に聞こえる、という感じです。

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日本語には「子音で終わる」発音がないという特殊さ

 日本語はどの音も「子音+母音」という形で構成されていて、「ん」意外はすべてこの発音になっています。ここが多くの外国語と決定的に違うところで、つまりは「子音」で終わるときの単語を日本人の耳はとても聞き取りにくいですし、それを表記する方法もない、というのが難しいところ。

 上で書いた「サーシャ・ローナン」も、正しくは「サーrシャ・ローナン」って感じなんですが、こうなると、ほぼどう読んでいいかわからないという・・・

 「4」を英語で言ったときの「four」も、「フォー」じゃないですからね。どっちかって言うと、「フォーr」って書きたいぐらい。「You're welcome」も「ユーアーウェルカム」なんて全然発音と違いますもんね。あえて書くなら「ヨーr ウェルカm」・・・やっぱりどう読んでいいかわからない笑

 なんかこの、「子音で終わる発音」の表記方法考えないと、日本人っていつまでたっても英語苦手な人多いままな気がします。

 まあそれにしても、マーゴット・ロビーは明らかに誤表記だと思いますけどね笑 なぜなら、再度書きますが、ご本人が「ハイ アイム マーゴ・ロビー」って言ってますから笑

 ちなみに、もうすぐ3歳になる孫にこの冬会ったとき、ネイティブの先生がいる英会話スクールに時々遊びに行ってるらしくて、「four」も「You're welcome」もメッチャきれいなネイティブ発音で言えてましたねー・・・ウェルカムも最後の「me」の部分、明らかに「ム」じゃなくて、唇をつけたまま鼻から息を軽く抜く発音ができてました。

 まだ日本語だってたどたどしいのに笑

 やっぱ、2歳の頃から始めないとダメなのね。スティーブン・ピンカー『言語を生みだす本能 』っていう著作でそんな趣旨のこと書いてますけど。